スーパーモタードの特徴
「スーパーモタード」とは、もともとはバイクレースの名前です。
単に「モタード」や、日本では「スーパーモト」と呼ぶこともあります。
そこから派生して、スーパーモタードのレースに適したスタイルのバイクを「スーパーモタードバイク」や「モタードバイク」と呼ぶようになったのです。
もとがオフロードレース用に開発されたバイクですので、スーパーモタードはパワフルなエンジンと軽い車体が特徴です。
サスペンションのストロークが大きいことも特徴に加えられるでしょう。
もともとスーパーモタードとは、舗装路8割、未舗装路2割からなるコースを競うレースです。
それに対応したバイクとして生まれたのがスーパーモタードで、基本はオフロードバイクのスタイルになっています。
最近の主流は、それに17インチタイヤを前後に装着し、オンロードにも対応した足回りにセッティングしたモデルです。
実際のスーパーモタードレースでは、このような仕様に変更したモトクロッサーが多く活躍しています。
公道での走行が可能なスーパーモタードは現在、国内・国外問わず多くのメーカーが製造販売しています。
そのなかでも多く見られるのは、排気量が250~450ccの単気筒エンジンを搭載したモデルです。
また、排気量600cc以上のツインエンジンを搭載した「ビッグモタード」というタイプも増えています。
スーパーモタードの背景
上述のように、もともとオフロード主体のレース用に作られたのがスーパーモタードの始まりです。
コースには舗装路もあるものの、フープスやジャンプなどのモトクロスのような乗り方が必要な路面が主体なので、オンロード用のタイヤを装着しつつオフロードバイクの高い運動性能が求められました。
実際そういうバイクが次々に投入され、一大ジャンルとして発展していきます。
スーパーモタードのレースは欧米で高い人気を誇りました。
やがて世界選手権が開催されるようになり、日本にも入ってきたというのが現在の市販化されたスーパーモタードの背景です。
スーパーモタードの人気車種
スーパーモタードというとオフロード主体のレースなので、初心者には乗りにくいイメージがあります。
そんなスーパーモタードですが、ホンダの「XR100モタード」は通勤や通学にも使いやすい初心者向けのモデルとして人気です。
すでに生産を終了していますが、今でも中古車市場では活発にやり取りされています。
ホンダの人気車種「エイプ」をもとに開発されたモデルで、100ccの小排気量とコンパクトなボディが特徴です。
本格的なスーパーモタードと比べるとパワーはさすがにありませんが、自由に走り回れる扱いやすさが大きな魅力でしょう。
近場の林道などで「オフロードをちょっと走りたい」といった楽しみ方に向いています。