不法改造の罰則とは?
不法改造とは、車検に通らないバイクのカスタム改造を意味します。
マフラーやミラー、ハンドルやカウルなどいろいろなカスタムはありますが、安全性に問題があったり、車検証に記載されている車体の高さや幅が大きく変わってしまう場合にはそのままでは車検に通らない不法改造となります。
この不法改造は、ただ車検に通らないというだけではありません。
不法改造をした人及び業者に対しては、刑罰が科せられるルールがあります。
これはバイクの安全性や環境基準を無視したバイクへ改造したという行為に対する罰則で、バイクが走行中でも走行中でなくても不法改造行為が適用されます。
罰則としては、道路運送車両法の第99条と第108条に基づいて、6か月以内の懲役もしくは30万円以下の罰金刑となっています。
もしも車検に通らなかったり、保安基準を満たすように整備するように指導された場合、これに従わなければ刑罰の対象となり、こちら車両の使用停止命令が出されるほか50万円以下の罰金刑に処せられます。
マフラーとウィンカーには注意が必要
不法改造の中でも特に注意が必要なのは、マフラーです。
バイクカスタムでは王道的なパーツとして人気のマフラーですが、排気騒音には厳しい規制があるため、カスタムの際には注意が必要です。
マフラーのカスタムにおいては、バイクの排気量及び製造年によって基準値が異なります。
旧式よりも新型のバイク車種の方が基準値は厳しく設定されているため、注意しましょう。
ウィンカーのカスタムにも注意が必要で、サイズを小さくするミニウィンカー化やスモークレンズやクリアレンズに変えるといったカスタムが人気です。
しかしこうしたカスタムにも車検の基準が設定されており、違反すると不法改造の対象となってしまうので気を付けなければいけません。
基本的にウィンカーは見た目がオレンジ色でなければいけませんし、ワット数やサイズなどにも規定があります。
ナンバーの位置を変えるのもNG
ナンバープレートの位置の変更は、特に厳しく取り締まられる対象です。
海外では比較的フレキシブルに対応されることが多いパーツですが、日本においてはナンバープレートにも取り付け基準が設けられており、違反すると道路運送車両法73条に基づいて50万円以下の罰金刑となります。
違反点数も2点なので、罰則としてはとても厳しいと言えるでしょう。
ナンバープレートの位置は、バイクの車種によって設置されている場所が異なります。
どこについている場合でも、それが純正と同じ場所なら、車検証の基準に即していなくても違反行為とはなりません。
しかし、カスタムした場合には違反行為の対象となる可能性はあります。