コンパクトにモデルチェンジした大型スクーター
YAMAHA TMAX530はスポーツコミューターバイクとして開発されてきたアクティブ志向の車種です。
開発コンセプトとなっているのは「Master of Scooter」ということで、スクーターという乗り物を究極までつきつめていったという気概を感じるところでもあります。
ウイークデーでの街乗りから、ウイークエンドのお出かけまで自由にアクティブに行動範囲を広げていくことができるというところが大きな特徴です。
基本性能は530ccの排気量に水冷DOHC4バルブ、直列2気筒エンジンを採用しています。
スクーターバイクは全体的に車輪の径が小さく低い重心で走行をするタイプが多いですが、そこにハンドリング特性を加えた走行性能の高さが感じられます。
見どころとしてはヤマハ・チップ・コントロールド・スロットル(YCC-T)が装備されていることで、ライダーのアクセル操作に合わせて適切なスロットルバルブが開閉されるようにコンピューター制御ができます。
このYCC-Tにより運転をしている人の反応がそのまま運転に反映されるレスポンスの良さがあり、さらに路面状況に応じて運転サポートがなされるようになっているので、より多くの場面において快適な走行が可能です。
運転時には市街地での走行を中心に行う「Tモード」および、スポーツ感のある走行を行う「Sモード」が選択できるようになっており、好みで切り替えできます。
これはD-MODEという走行モード切り替えシステムで、環境性能に配慮をしつつも快適な走行ができるという最先端のバイクとして開発されています。
外観としては従来までのTMAXの系譜を受け継ぎつつ、最新モデルでは軽快なプロポーションを実現していて、フロントビューで採用されているLED4灯ヘッドランプと導光体の組み合わせが特徴です。
デュアルヘッドライトとなっていることから高級感を感じさせるバイクになっており、エレガントさを強調する新色も加わりまさに「大人のためのスクーター」という風貌です。
スポーツバイクに近い走行性
YAMAHA TMAXのシリーズはスクーターでありながらスポーツバイクのような走行性を感じさせるバイクということで2001年から発売されています。
発売から約20年が経過していますが、これまで何度もモデルチェンジがありつつその都度最新のシステムが採用されているのが特徴です。
特に2013年からは排気量を大幅アップするという思い切ったモデルチェンジをしており、2017年からは前述したYCC-Tのような最新の電装装備品が加えられています。
モデルはスタンダードのSXとハイクラスとしてDXがあります。