近未来的な独特の外観が特徴の大型バイク
HONDA NM4は、まるで映画の撮影用であるかのような独特の近未来的外観を備えた大型バイクです。
デザインコンセプトとなっているのは「フロントマッシブスタイリング」ということで、大胆にウインカーやミラーが本体に組み込まれた形状をしています。
従来までのバイクという概念を大きく動かす見た目をしていることからどういうバイクかということを説明するのは難しいのですが、実際に乗ってみるとバイクというよりもコクピットに入ったかのような安定感です。
これは大きな体を包み込むかのようなシートに前方から覆いかぶさるかのような運転パネルとハンドルがあるからで、さながら小型の飛行機を運転しているかのような感覚にもなれそうです。
他に似ているバイクというのもなかなかなく、個性の強い大型スクーターを探しているという人にはまさにおすすめと言えます。
ちなみにシート部分は通常時な運転手の背もたれとして立てられているのですが、こちらを後ろ側に倒すことによりタンデムシートに変化をし、さらには取り外すことも可能というかなり自由度の高い構造をしています。
排気量は750ccでかなり大型の排気量となっており、水冷直列2気筒というHONDAのインテグラとも同じ形式です。
見た目が大型であることから燃費が気になるところなのですが、カタログ値によると38km/Lとかなりの性能を出しており、かつ街乗りで便利な低速~中速のトルクで安定性が実感できます。
特徴的なのがフロントフェイスですが、シャープな流線型の流れの先にLEDのヘッドライトやラインビーム状のランプがつけられています。
普通のバイクであればフロント部分のヘッドライトはバイクのボディ部分でも先端に位置する形でつけられているものですが、HONDA NM4に関してはボディにビルドインされているウインカーが二本のビーム砲のように突き出ており、奥まったところにヘッドライトがつけられています。
選べるモードによりデジタルメーターも変化
先程HONDA NM4の運転席をコクピットのようだと書きましたが、こちらは中央部分に大型のデジタルメーターがつけられています。
左右にはインジケーターが配置されており、イグニションがONになることで左右の発光リングが点滅します。
メーターでは走行モードを選ぶことができるようになっており、現在どのモードであるかにより発光色が異なります。
この発光色は全25色の中から選ぶことができるようになっていて、自由に割り振りをしたり、モードによる変化をオフにすることも可能です。
価格帯は70万円台からとなっておりかなり高額なバイクということになりますが、その価格に十分に見合う高級感を感じさせてくれます。