武骨ながらも気品を感じるヨーロッパデザインのDUCATI Monster 400
DUCATI Monster 400は、ヨーロッパブランドのバイクの人気の火付け役とも言える存在で、日本に一大ブームをもたらした一台です。
2008年にこのモデルの生産は終了していますが、日本向けに専用の設計と製造がなされただけあって、日本市場を意識した作りとなっています。
全体的にはヨーロピアンネイキッドということもあって、シンプルで無駄のない構造が目につきます。
特にマフラーなどはシンプルな円筒形のもので、媚のない武骨なスタイルとなっています。
こうした武骨さがある中でも、やはりヨーロッパスタイルの気品が全体的に現れていて、日本ブランドとは違うイメージを見る人に与えます。
現在ではこのモデルに出会えるチャンスはかなり少なくなっていますし、パーツの調達も簡単ではありませんが、愛着を持つオーナーは大事にメンテナンスをしていますので、美しい状態のDUCATI Monster 400を見られることもあります。
年式によってカラーリングやボディー構造などが若干違うので、それぞれの違いを見ながらその美しさを楽しむのもいいでしょう。
高速走行をすることによってその走行性の高さを感じられるバイク
DUCATIのエンジンは400CC程度だと、それほど力強い感じを与えることができず、どちらかというと中途半端な印象となっているケースが多いものです。
しかし、このDUCATI Monster 400は、高速走行に入るとそのようなイメージを拭い去る力強い走りを見せてくれます。
粘りがあってぐんぐんと車体を引っ張っていってくれますので、ずっとそのままの状態で走り続けたいという気持ちにさせてくれるのです。
ミドルクラスのヨーロッパブランドバイクにしては、かなり高速域でのパワーと伸びがありますので、ツーリングにも適した一台だと言えます。
もちろん、エンジンだけでなく足回りも安定していますので、不安に感じることなくそのまま走っていけます。
趣味で楽しむためのバイクだという認識でいると良い
DUCATI Monster 400はデザイン性にも走りの面でも楽しみが多い一台ですが、日本製のバイクに比べると利便性が落ちるという点もあります。
というのも、収納スペースがゼロに等しく、ツーリング用の荷物を積載するのに苦労するなどの面があるからです。
日常ユースのバイクとしても機能性が低いので、普段使いとして使うよりも、趣味のためのバイクとして割り切って楽しむのがベストでしょう。
バイクとしての魅力を純粋に楽しむためには最高のものですので、足りない利便性を追い求めるのではなく、その楽しみに集中して走るのが一番です。