ストリートファイターの特徴
ストリートファイターとは、スポーツバイクのカウルを外したネイキッドバイクのことを言います。
以前は改造車を指す言葉として使われていましたが、今では広く認知され、各メーカーもストリートファイターバイクとしての新車を多数販売しています。
まだネイキッドバイやスーパースポーツほどではありませんが、ワンメイクレースも開催されており、ストリートファイターの認知度は徐々に上がって一ジャンルを築いたと言えるのではないでしょうか。
ストリートファイターの歴史
ストリートファイターは、カフェレーサーにそのルーツを持つと言われています。
1960年代、イギリスではロッカーズというバイク集団がいました。
彼らはいかにかっこよく公道を走るかを追求し自分たちのバイクをカスタマイズしていたのですが、それがカフェレーサーと呼ばれるバイクにつながっています。
具体的には、ネイキッドバイクにビキニカウルを取り付けて風防の効果をアップしたり、セパレートハンドルを装着してライディングポジションが前傾になるようにしたりといったカスタムでした。
このように速さを追い求めたカフェレーサーが、ストリートファイターのベースにあります。
カフェレーサーと呼ばれるモデルと今のストリートファイターを比べても、ベースが同じだけにバイクに詳しくない人だと違いがわからないでしょう。
ただ、カフェレーサーはリアサスペンションが2本なのに対して、ストリートファイターは1本が基本です。
また、ストリートファイターの方がやや攻撃的なルックスをしています。
ストリートファイターの人気車種
250ccクラスで人気のストリートファイターが、ヤマハの「MT-25」です。
「YZF-R25」というフルカウルのスポーツバイクをベースに、ストリートファイターに仕上げました。
水冷の直列2気筒エンジンを搭載し、スポーツ走行はもちろん、低速域からでも扱いやすいのが特徴です。
そのため、通学や通勤など日常の移動手段としても選ばれています。
250cc超では、同じくヤマハの「MT-03」が人気です。
MT-25の兄弟モデルであり、こちらは「YZF-R3」というやはり「YZF-R25」の兄弟モデルをベースに、ネイキッド化しています。
42馬力の並列2気筒エンジンを搭載し、レスポンスに優れたスムーズな乗り味が大きな特徴です。
400ccクラスのストリートファイターでは、カワサキの「Z400」という2019年に登場したばかりのモデルが人気を集めています。
ロングスイングアームとショートホイールベースという組み合わせに、フロントフォークのキャスター角を立たせたことで、軽快なハンドリングによるスポーティーな走りを可能にしました。