ネオレトロ(ネオクラシック)バイクの特徴
ネオレトロバイクやネオクラシックバイクと呼ばれるバイクは、外観は昔のバイクのようなレトロな雰囲気なのに、中身は最新のテクノロジーが搭載されているのが大きな特徴です。
ネオレトロやネオクラシック以外にも、「モダンクラシック」などと呼ばれることもあります。
重要なのは、単に昔のバイクを再現したものではなく、現代のテクノロジーやデザインもしっかり取り入れていることです。
なおヤマハの「SR400」は1978年に登場したモデルで、現在に至るまで販売され続けている人気モデルですが、これはネオレトロやネオクラシックではありません。
純然たるクラシックバイクです。
また、昔の名車の復刻モデルばかりでなく、レトロな外観をしながら完全に新しいデザインで開発された新モデルもあります。
ネオレトロバイクとは、単に古いバイクではないことを覚えておいてください。
ネオレトロ(ネオクラシック)バイクが登場した背景
ネオレトロやネオクラシックと呼ばれるバイクが登場したのは、2010年ごろとまだ最近のことです。
旧車の外観が好きだという人は少なくないですが、実際に乗る場合、今のバイクと比べて故障しそうなど不安を感じる人は多いでしょう。
また、旧車のままでは現代の排出ガス規制に対応できません。
そのため、外観はレトロなスタイルだけれど、現代に対応した最新モデルのバイクが求められるようになったのでした。
それが今のネオレトロバイクにつながっています。
ネオレトロ(ネオクラシック)バイクの人気機種
ネオレトロ(ネオクラシック)バイクで非常に高い人気を持つのが、カワサキの「Z900RS」です。
カワサキには「900 SUPER FOUR(Z1)」という往年の名車がありますが、「Z900RS」はそのスタイルを今に再現しつつ、最先端の電子制御技術を搭載しています。
LEDヘッドライト、ABS、またカワサキ独自のトラクションコントロールの「KTRC」などが特徴です。
こちらも人気なのが、スズキの「SV650X ABS」というモデルです。
ロケットカウルのようなビキニカウル、ブラックのカラーリング、カフェレーサースタイルのレトロなイメージにまとまっています。
まったく新しいモデルながら、そのスタイルからネオレトロとして人気なのがホンダの「CB1100」です。
2010年に発売されたこのモデルこそこのジャンルの代表とも言えるバイクで、年配のライダーをターゲットにしていました。
その渋いデザインとゆったりした走りから、実際は年配のライダーだけでなく年代を問わず愛されています。
その結果、「CB1100EX」と「CB1100RS」という異なる仕様の展開もあり、スタイリングは似つつも、それぞれに独特の個性が施されているのが特徴です。