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マルチパーパス

By | 2020年6月20日

マルチパーパスバイクの特徴

日本国内の路上でも取り扱いがしやすく、人気となっているジャンルの一つがマルチパーパスバイクです。
マルチパーパスとは、いわゆる「多目的」という意味の言葉です。
マルチパーパス以外にも、アドベンチャー、デュアルパーパス、アルプスローダーなど様々な呼び方があります。

多目的という言葉の通り、マルチパーパスバイクにはツーリングや林道などはもちろんのこと街乗りにも向いている、つまりどこでも対応できる機能が装備されています。
オンロードツアラーとオフロードバイクを足して2で割ったような、車で言えばSUV車のようなポジションです。

一般的なアスファルトの路面から舗装されていない山岳、ヨーロッパに多い石畳の道、舗装されていないダートまで、とにかく幅広い路面に対応しているバイクなんです。
さらにマルチパーパスバイクには、大型のリアキャリアや高速で走っている時の快適性を高めるスクリーンを装備しているものもあり、長距離のツーリング仕様を想定した車種も多いのが特徴です。
1台で様々な道路に対応できる、とにかくタフな車種が欲しいという人に人気があります。

マルチパーパスバイクの歴史・背景

あまり知られていませんが、マルチパーパスバイクの歴史や開発の背景は意外と古いんです。
マルチパーパス系のバイク、つまりクロスカントリーの文化は1978年に年越しレースとしてスタートした「ダカールラリー」が、大きな起点となっています。
これは、オアシスラリーとも言われています。

クロスカントリーのレースであり、世界1カ国とも言われているこのレースの人気が爆発的に伸びたことで、メーカーがクロスカントリーに使えるバイクに本気を出し始めました。
大会がスタートした当初は耐久性の高いモトクロッサーをベースに、とにかく大容量の大きな燃料タンクを積み馬力をあげたモデルが登場しましたが、第3回目の開催となる1981年のオアシスラリーで革命とも言われるBMWのG/S元祖モデルが発売されました。

2気筒エンジンをかなり斬新なアイデアとし、軽いにもかかわらず低速トルクで故障にも強い、多少重くなっても速さを重視するという考え方が持ち込まれたというわけです。
それをフィードバックし改良した市販車であるR80GSが、路面の状態に関係なく長距離走行が可能なバイクとして爆発的にヒットします。

これがきっかけとなり、あらゆるバイクメーカーがラリーで本格参戦しました。
このラリーモデルのレプリカをアドベンチャーモデル・マルチパーパスモデルとして販売し始めたことがマルチパーパスモデルの開発背景です。

マルチパーパスの人気車種

都会的な雰囲気とワイルドなフォルムが特徴のホンダ400Xなら、中型2輪免許でも十分に楽しめます。
大型バイクに乗る自信がないというライダーも、街乗りに似合うスタイリッシュな印象のバイクが欲しいというライダーにもぴったりでしょう。