フラットトラッカーの特徴
ストリートだけではなく、近年人気をどんどん集めているバイクの種類が「フラットトラッカー」です。
近年は国内でも数多くのレースイベントが開催されていることもあり、フラットトラッカーに興味を持っているという方も多いのではないでしょうか。
街乗り用のバイクももちろんかっこいいのですが、せっかくバイクに乗るなら一度は風を切るあの感覚を味わってみたい、そんな憧れを抱いているライダーにぴったりのバイクです。
「レーサーの血が騒ぐバイク」とも言われているフラットトラッカーに乗れば、あなたも知らなかったレーサーの血がフツフツと騒いでしまうかもしれません。
そんなフラットトラッカーの特徴といえば、腰をしっかりと固定するためのシングルシートです。
ストレートの状態では上体を伏せて走るポジションになるため、このシングルシートが特徴となっています。
さらに、前後同じ大きさのホイールを装着していることやワイドなハンドルもフラットトラッカーを特徴づける要素です。
競技の中では、基本的にオーバル状のホースを左回りで走っていきます。
重心を偏らせながらもバンク角も稼げるため、左出しのアップマフラーがフラットトラッカーの基本形です。
すでにカスタムされているとしても、これら3つのポイントを押さえたモデルがフラットトラッカーの特徴を抑えたものと言えます。
フラットトラッカーの歴史
フラットトラッカーの歴史を知りたいなら、レースバイクとストリートバイクの両方について考えてみるのが一番です。
古き良きアメリカのオフロードスタイルで知られているカスタムショップの名店などでは、これら両方の観点を持つ専門家つまりプロに聞くことができます。
60年代後半のフラットトラッカーをストリート仕様に落とし込むのが人気の高いカスタムです。
最新のフラットトラッカーとしての性能を持っていながら、どこかレトロな雰囲気を残したスタイリングカスタムが現在のトレンドとなっています。
オートバイのSUVとも言われているアドベンチャーモデルは年々大型化が進み、日本人はもちろんのこと欧米のライダーですら持て余すようになりました。
つまり、大きすぎて扱いづらくなっていたという背景がありました。
扱いやすいミドルサイズを販売してほしいという声が高まり、近年では低車高と車両の軽量化によって扱いやすさ、取り回しの良さを重視しているモデルに人気が集まる傾向があります。
それが、いわゆる今のフラットトラッカーの人気車種のベースです。
フラットトラッカーの有名・人気車種
フラットトラッカーに乗ってみたいなら、ヤマハの名車の1つ「1971ヤマハ XS650」がおすすめです。
カスタムベースとしても非常に人気が高く、取り扱いやすいためカスタム初心者の方にも向いています。
レトロな雰囲気を全身で感じたいという方には、1972年に発売されたモデル「ハーレーダビッドソン XR750」が良いでしょう。
かなりレトロなモデルではありますが、AMAフラットトックでかなりの人気を誇り、今も中古バイク市場では手に入りにくいほどの人気の車両となっています。