クルーザーカスタムとして登場した「ボバー」スタイル
YAMAHA BOLT(ボルト)は、アメリカンバイクこと「クルーザー」タイプのバイクの中の1ジャンルとして独自に発展していった「ボバー」モデルのバイクです。
クルーザーをカスタムする方法に「ボバー」というものがあるのですが、そのコンセプトから開発されたのがYAMAHA BOLTということになります。
つまりもともとはハーレー・ダビッドソンなどの大型クルーザーバイクをユーザーが行っていたカスタマイズから派生した言い換えることもできます。
そもそも「ボバー」とは何なのかということから説明をすると、こちらは車体やフェンダーを短めにし、ハンドルを低めに車体に近づけるように設置したもののことです。
何かと大柄になりがちなクルーザーをコンパクトにまとめていくというのがボバースタイルの真髄で、クルーザーならではの走行性能は維持しつつ、スタイリッシュに小型化をしていくというところでカスタマイズの技量が試されます。
YAMAHA BOLTのキャッチフレーズとなっているのが「どこまで自分らしくなれるか」ということで、クルーザーとは一味違ったユニークなバイクに乗りたい人向けに販売されています。
基本性能としては941ccの排気量に、空冷4ストロークSOHC4バルブエンジンが搭載されていて、水冷が主流になってきているバイク市場において空冷60度Vツインエンジンが採用されているあたりからこだわりを感じますが、同時にFI(フューエルインジェクションシステム)も搭載されていることからクラシカルな見た目と最新のシステムの両方を得ることができます。
このFIシステムにより、アーバンファンライディングとされる町中での低速~中速走行でも心地よい鼓動感を感じることができるのです。
燃費性能など新たな規制基準に適合するのが難しいとされているのが空冷エンジンなのですが、エアクリーナーによる優れた吸気効率でクリアをしています。
騒音に関しても後気筒エキゾーストパイプとショートサイレンサーが設置されていることにより、低音の心地よい音で乗車をしていくことができます。
クラシカルな見た目の中にあるこだわりのシステム
YAMAHA BOLTの外観で大きな特徴となっているのが伝統的なティアドロップ型の燃料タンクです。
他にもリア部分のサスペンションには2本の伝統的な方法が使われているなど、細かい部分にかなりクラシックバイクの再現が見られています。
もともとの「ボバースタイル」ができるだけ簡潔にするということがあることから、YAMAHA BOLTも見た感じでは非常にシンプルなバイクとして感じられます。