SUZUKIのスーパースポーツの系譜を受け継ぐGSX-S
SUZUKIのバイクの中でもハイエンドスポーツとして受け継がれてきているシリーズが「R」シリーズことGSX-Rです。
GSX-Sはそんな「R」シリーズの兄弟バイクとして開発されたもので、「R」にはない独自のキャラクター性能を持ち合わせています。
SUZUKI GSX-S1000F ABSのベースとなっているのはGSX-Rから派生したGSX-S1000で、そちらをもとに外観面や性能面がアレンジされていて、基本的な走行性能についてはGSX-S1000と同じものの、外観上の特徴であるデュアルヘッドライトや大型スクリーン、フルカウルといった長距離高速走行での快適性を追求しています。
見た目としてはSSのようなツアラーといった印象で、大きめに作られている車体が見るからに安定的な走行をしてくれるようです。
独特のデザイン性を持っていることでも知られるSUZUKIですが、SUZUKI GSX-S1000F ABSにおいてはデュアルヘッドライトに加えて先端にむけて尖った曲線があるくちばしのような形状をしているというところが特徴的です。
基本スペックとしては999ccの排気量で水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブを搭載しています。
スポーツツアラーとして開発をされてきたこともあり、SSほど扱いが難しくなく、かといって見た目がいかにもツアラーやクルーザーというようなことがない独自の路線を貫いているのが伺えます。
他のモデルの系譜を受け継ぎつつも、メインフレーム部分は独自に設計をされていることから他のバイクではあまり見られない独特の外観を楽しむこともできます。
2019年には基本仕様はそのままにカラーリングの展開が変更となっていて、ここ近年人気の高いマットブラックを基調にしつつ、シャープなブルーがラインとして使われました。
フルカウル版とは別にネイキッド版も販売されており、こちらはくちばしのような流線はなく、代わりにフロントフェイスに牙のようなLEDランプがつけられています。
フルカウル版のカラー展開と比較してネイキッド版のカラーはホワイトやブルーなどがあり4色の異なる印象から好きなものを選ぶことができます。
「カタナ」とは異なる路線の違い
SUZUKIのハイパーネイキッドとして有名なのがGSX-S1000で、そこからGSX1100S KATANAが作られています。
こちらもSUZUKIの人気車種となっているものの、外観面はSUZUKI GSX-S1000F ABSとは大きく違っており、パット見で同じ系譜のバイクとは思えないような印象すらあります。
異なるキャラクター展開をしていることから海外だけでなく日本でも人気の高いモデルです。